2013年9月30日月曜日

中国軍が初めて「空母部隊」との表現を使用:空母艦隊をすでに編成か

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レコードチャイナ 配信日時:2013年9月29日 16時57分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77324&type=0

中国軍が初めて「空母部隊」との表現を使用、空母艦隊をすでに編成か―中国

 2013年9月、中国中央電視台(CCTV)は中国人民解放軍が初めて「空母部隊」という表現を使用したと報じた。

 25日、中国初の空母、遼寧号は就役1周年を迎える。
 その前日24日に遼寧号の格納庫で記念式典が行われ、王海(ワン・ハイ)少将が空母部隊の司令官となることが発表された。
 中国人民解放軍が「空母部隊」という表現を使うのがこれが初となる。

 王司令官はこの1年、遼寧号は数々の海上訓練を繰り返し15日には艦載機の離着陸試験にも成功、空母はすでに戦闘能力を備えるにいたったと称賛した。
 今後も修練を重ね空母部隊を軍の中核に育て上げなければならないと訓示した。


サーチナニュース 2013/09/25(水) 18:12
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0925&f=politics_0925_003.shtml

中国の航空母艦「遼寧」、本日で就役1周年



  「遼寧」は旧ソ連が設計した航空母艦「ワリヤーグ」だった。
 ソ連崩壊にともなう混乱で未完成のまま、独立したウクライナが保有していた。
 その後、中国海軍の航空母艦になるまでの同船の歩みは「複雑怪奇」としか言えないものだった。

  まず、同船を1998年に購入したのは澳門(マカオ)の中国系民間会社の創律集団旅遊娯楽公司だった。
 同社は「中国で海上カジノとして使用」などと説明した。

  ところが「外観もすでに空母である」との理由で、トルコが「空母の海峡通過を禁じたモントルー条約に抵触する」との理由で「ワリヤーグ」のボスポラス海峡、ダーダネルス海峡通過に難色を示した。

  中国側は「トルコへの観光客増加を約束」などの条件を提示。
 トルコは海峡通過を了承。
 「ワリヤーグ」は2001年に中国に回航され、02年3月には大連港に入港した。

  その後、「ワリヤーグ」の改修が始まったが、中国海軍使用の塗装などで、同船を「空母として使うのでは」との声が出はじめた。
 台湾も「中国の空母保有」問題に神経をとがらせはじめた。
 すると、中国政府の台湾事務弁公室の李維一報道官は、「ワリヤーグの空母化」との説に対し、「政治的な目的がある」と非難した。

  しかし中国国営の新華社通信は09年ごろになると「ワリヤーグ」が「中国初の空母になる」などと報道した。
 改装や艤装は中国船舶重工集団公司大連造船正廠が担当。
 中国は空母保有を既成事実化していった。

  2011年8月には、性能を確認する海上公試を開始。10回の公試を経て、2012年9月25日に「ワリヤーグ」は中国海軍に引き渡され、同時に「遼寧」との船名が発表された。

  2013年になり、遼寧は2月下旬、6月上旬から7月上旬にかけて出港。
 9月21日にも出港した。
 これまでに、戦闘機「殲-15(J-15)」を含む艦載機の離着艦を延べ100回以上実施したという。



サーチナニュース  2013/09/29(日) 15:31
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0929&f=national_0929_032.shtml

【中国BBS】わが国の空母がもうサビてるんだが、大丈夫か?

  中国初の航空母艦“遼寧”が正式に進水してから1年が経過したが、中国のネットユーザーから
 「遼寧号にもうサビが出ているようなんだけど、わが国の技術は本当に大丈夫なのか?
と心配するスレッドが百度に立てられた。

  スレ主は、3回目の訓練を終えて帰還した遼寧の写真を見たようで、
●.「船体がサビていた。船体の材料は本当に合格したのか?」
と中国の造船技術に疑問を呈した。

  ほかのユーザーからは
●.「旧ソ連時代の船体だからな」、
●.「造船から30年以上経っている船だ」
と、旧ソ連製であることや年月のためであり仕方がないという意見や、
●.「訓練艦だから、サビてもかまわない」
という主張もあり、いずれにしてもサビるのはやむを得ないという考えのようだ。

  しかし、自称船員というユーザーからは
●.「日本の船は30年が経過しても海水に接触する下部でもサビない。
 日本の造船技術は世界トップレベルだ」
とコメントがあった。
 また、材料工学を学んだというユーザーからは
●.「わが国の鋼材の防腐技術は1980年代のソ連にも及ばない。
 中国の表面処理と塗装技術は非常に遅れている」
などの指摘があった。

  コメントでも指摘されているように、遼寧号は中国がソ連で設計された航空母艦ワリヤーグの未完成の艦体を入手し、航空母艦として完成させたもので、起工から30年近くが経っている。
 中国で海上カジノとして使用する予定としてウクライナから購入したが、後に空母として建造し、就役させた経緯がある。

  また、中国は遼寧を現時点では訓練艦として位置づけており、一部報道などではすでに原子力空母の建造を行っているという。
 原子力空母こそ中国空母艦隊の本命かつ主戦力となる空母であり、遼寧は原子力空母が完成するまでの「つなぎ」として運用される可能性もある。





2013年9月27日金曜日

中国製ミサイルが米国、ロシアなど“撃破”…トルコに売却決定

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最も前衛な長距離地対空ミサイル・システム「紅旗9/FT-2000」


サーチナニュース 2013/09/27(金) 11:58
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0927&f=politics_0927_004.shtml

中国製ミサイルが米国、ロシアなど“撃破”…トルコに売却決定

  環球網、中国新聞社など中国メディアは27日付で、中国製防空ミサイルの紅旗9が「米国とソ連を撃破して勝利、トルコに40億ドルの大商売」と報じた。
 トルコが防空ミサイルとして米国製でもロシア製でもなく、中国製を選んだと強調した。

  外電を引用して報じた。
 トルコ政府は中国精密機械進出総公司(中国精密機械輸出入総社)を通じて、防空ミサイルの紅旗9の輸出仕様、FD-2000を計40億ドル(約3949億円)で輸入することを決めたという。

  米国のパトリオット、欧州のアスター、ロシアのS-400が競争入札に参画していたが、紅旗9が選ばれたという。

  中国メディアは
●.「21世紀になって、兵器市場でまれに見る遠距離防空装備の大商売」、
●.「中国の防空武器装備がはじめて北大西洋条約機構(NATO)に売却された。歴史的な突破だ」
などと、高潮した調子で紹介した。

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◆解説◆

  トルコ共和国は国民の99%だが、憲法で「世俗主義」を謳(うた)うなどで、自らを西側諸国の一員と認識しており、基本的には親米路線を貫いている。
 キプロス問題などでギリシャ、歴史的な民族問題、宗教問題、領土問題でアルメニアとは対立している。

  1949年に発足したNATOには、ギリシャともに52年に加盟した。
 欧州連合(EU)への加盟も目指しているが、進展は滞っている。
 国内ではクルド人問題があり、国内南西部ではクルディスタン労働者党との戦闘が続いている。
 イラク北部の同党拠点に対する越境攻撃を行っており、国際的に非難が高まることがある。

  トルコ系民族は中央アジアに広く居住している。
 中国国内のウイグル族もトルコ系だが、トルコ国外の民族の場合、日本語では「チュルク系」と呼ばれる場合もある。
 歴史上、中央アジアに大帝国を築いた突厥も「チュルク」に複数形の「d」をつけた「チュルクド」とされている。
 トルコ語はモンゴル語とも近い関係にあり、日本語や韓国/朝鮮語とも文法が似ている。

  ただし、トルコ人は「トルコ系民族の本家」といった意識を示すことがあり、他のトルコ系民族の人々が反感を持つ場合もある。

  対日感情は良好。
 1890年に和歌山県沖で遭難したトルコ軍艦のエルトゥールル号の乗員に対して地元住民が献身的に救助・救援を行ったことや、トルコの“仇敵”だったロシアに、日本が日露戦争の多くの戦闘で勝利したことがきっかけとされる。

  現在でも多くのトルコ人は日本に対して「勤勉であり、アジアの国として真っ先に近代化に成功した」との気持ちを持っている。
 イラン・イラク戦争時の1985年には、テヘランに取り残された日本人の国外脱出にトルコ政府が協力し、撃墜の危険があるにも関わらずトルコ航空機を派遣した。





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2013年9月15日日曜日

中国海軍が米国に次ぐ世界第2の艦隊へ:国産空母を建造か

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●13日、世界各地のメディアは中国企業の動向などを基に、中国が初の国産空母建造に向けて動き出しており、近い将来米国に次ぐ世界第2の艦隊を擁するようになるとみている。写真は中国の空母・遼寧号。


レコードチャイナ 配信日時:2013年9月14日 20時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76776&type=0

中国海軍が米国に次ぐ世界第2の艦隊へ、国産空母を建造か―海外メディア

 2013年9月13日、世界各地のメディアは中国企業の動向などを基に、中国が初の国産空母建造に向けて動き出しており、近い将来米国に次ぐ世界第2の艦隊を擁するようになるとみている。
 環球時報が伝えた。

 中国船舶重工股フェン有限公司(中国重工)は10日、10社を超えない特定の第三者に向けて22億800万株を増資し、合計84億8000万元(約1356億8000万円)の資金調達を計画していることを明らかにした。
 第三者割当増資の実施には今後まだ株主と監督機関の承認が必要なものの、同社は「調達した資金は超大型水上艦や潜水艇、大型揚陸艦など重大軍事装備の生産設備に投資する予定」と発表した。

 この発表を受けて、中国重工の株価は11日、ストップ高を記録。また、割り当ての第三者の中に大連造船集団と武漢造船集団が含まれていること、中国重工が両社の重大軍事装備の組み立て業務と資産を買収することが明らかにされた。

 これに関し、香港紙・成報は
 「今回の取引の核心は空母にある」
とし、
 「中国海軍の装備は世代交代させ、アップグレードする必要性に迫られている。
 特に空母の装備に関連する企業はこの機会に乗じた新たな発展を期待しているだろう」
と報じた。

 一方、中国海軍の専門家・李傑(リー・ジエ)氏は
 「大連造船集団は空母・遼寧を改造した地であり、武漢造船集団も遼寧の補助戦艦の改造を実施している。
 そのため、メディアは今回の取引を空母と結びつけ易い」
と指摘した。

 また、軍事関連情報誌ジェーン・ディフェンス・ウィークリーは、米デジタルグローブ社の衛星写真を引用し、
 「上海の造船所が中国初の国産空母の建造にすでに着手している」
と報道した。

 ロシアの軍事誌Military-Industrial Courierは、
 「中国は世界最大の造船能力持っており、近い将来、総量で米国に次ぐ世界第2の艦隊になるだろう。
 中国海軍の今後の発展の方向が空母の建造であることに疑いの余地はない」
と指摘している。



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2013年9月11日水曜日

中国戦闘機J-20は大量生産なし…J-31が代替機に

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サーチナニュース 2013/09/10(火) 14:52
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0910&f=politics_0910_003.shtml

中国戦闘機J-20は大量生産なし…J-31が代替機に=米報道

  中国が過去1年間にわたって開発に取り組んできた第2世代ステルス戦闘機「J-31」(コードネーム「鶻鷹」)の外観は米国のF-22に似通っており、J-20より小振りだ。
 米国の軍事専門サイト「STRATEGY PAGE」はこのほど、中国の戦闘機について論じる記事を掲載した。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。以下は同記事より。

  「J-31」は2012年10月に初の試験飛行を実施し、2種類のプロトタイプ機を展示した。
 F-35と比べ、双発機のJ-31は多くの武器を搭載できる強みを持っている。
 J-31はJ-20の後継機になるだろう。

  現在までにJ-20の少なくとも2種類のプロトタイプ機と新プロトタイプ機が複数の改良を経て公開されており、最大重量は36トンに達すると見られる。
 「J-20」の外観は米国のF-22に近く、全体的な形状・重量・エンジン性能は米国のF-15Cに近い。
 J-20の離陸後の加速性能はF-15Cを上回り、F-22に匹敵する。
 またJ-20の新型プロトタイプ機は、F-22、ユーロファイター、JAS-39に続く、超音速巡航が可能な戦闘機となった。

  J-20は一定のステルス性能を持つが、電子設備に対するステルス性能は表面に塗装された特殊材料によるものであり、レーダーによる捕捉が可能だ。
 ゆえにJ-20は過渡的な戦闘機にしかならず、新機種として大量生産されることはない。
 しかしJ-20はF-22、F-35、ロシアのT-50と同じ第5世代ステルス戦闘機とされる。

  J-20の発展の取り組みが失敗に終われば、J-31がその代替機になると分析されている。
  J-20は卓越した性能を持つが、F-35やF-22と同じ電子設備(レーダーや防御システム)により、その機能を発揮しなければならない。
 中国は現時点で、電子設備の面で米国の現在の戦闘機に追いついていない。
 しかしその差は縮小中であり、中国人は最終的に成功を手にするはずだ。

  J-31の発展は、中国軍のハイテク設備の強化に向けた決意をさらに裏付けた。
 中国は現在、先進的な軍事技術の発展を必要としており、ロシアとの過去の失敗を回避しようとしている。




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